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第三章 星灯的第七节课
第三章 星灯の第七時限
星灯高校の時間割に、第七時限はない。けれど鈴が陣を描き始めると、壁の時計だけが四十分多く進む。
その余分な時間のなかで、廊下に人はいない。自動販売機はぬるい麦茶しか出さず、放送は同じ一文を繰り返す。「生徒の皆さんは、速やかに下校してください」
「これが第七時限」鈴は麦茶の缶を透に渡した。「授業内容は、終わらせたくない午後の引き延ばし方」
「先生は?」
「先生は、この欠けた角」彼女は床を指した。「ずっと、角を埋めてくれる人を待ってる。埋めた人は願いを叶えられる。代償は――この時間が、みんなの記憶から引き揚げられること」
透は、もう冷えていない缶を握った。「あなたも?」
「私も」
彼は少し考えてから、チョークを彼女の手から抜き、自分の筆箱に押し込んだ。「なら、埋めない。授業は自習に変更」
鈴は空になった手を見て、耳の先を赤くした。「自習、何を書くの」
「当番表」透は言った。「明日も、僕です」