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第一章 摘下名牌
第一章 名札を外す
名札を外す音はごく軽く、竜の息よりも静かだった。
冒険者たちは、カウンターの向こうの青年が広場へ歩み出るのを見た。指輪が小さな太陽になって輝く。黄金竜が影から立ち上がり、通り一面の朝霧を吹き散らした。
「伝説、召還中。」オロは、自分で思いついたこの台詞に満足していた。
柊真は袖口をまくり上げた。その動作は、いまも判を押すときのそれだった。「列にお並びください。まず市民を救い、称号はそのあとです。」
名のないS級が城外から歩いてくる。一歩ごとに、古い地図の隅を引き裂くようだった。柊真が手を上げると、オロの翼が空を遮った。茶はまだ熱い。窓口に置かれたまま、彼が戻って次の判を押すのを待っている。